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○ 1999(平成11)年より、毎年卒業生の就職した近郊の医療施設を訪問し、
教育担当職員から貴短期大学の教育に対する意見・要望を聞き取り、教育内容にフィードバックする試みを継続している点は評価できる。
- ○ 教員の専門性を生かし、公開講座の開催のほか、看護職のための生涯学習支援として教育プログラムを開発し、「夜間看護サテライト」看護セミナー、「看護師のための生涯学習プログラム」、講義、演習、研究指導などの「看護研究支援プログラム」や神奈川県立川崎高校福祉講座などを実施している。さらに、川崎市などの教育機関、医療、福祉機関などと連携し、講演や研究支援も行っている。特に、地域に潜在する看護職員の人材育成を実施し、市内で唯一の公的看護師養成機関としての責務を果たしており、評価できる。
令和2年度
川崎市立看護短期大学は、大学基準協会による認証の評価を受け、「短期大学基準に適合している」と認定されました。
認証の結果 では、川崎市立看護短期大学の主な優れた点として 次のことが評価されました。
- 〇 教育については、教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に基づいて適切に教育課程を編成しており、6つの科目区分のもとで基礎から応用へ、理論から実践へと順次的に履修できるよう配慮しており、学生の学習成果の把握及び評価についても「卒業時到達目標アンケート」等を用いて適切に実施している。
- 〇 社会連携・社会貢献活動への取組みについては、看護医療福祉に関する各種講座や、川崎市や市内の医療機関と連携した活動によって、地域社会のニーズを踏まえた改善を加えながら着実な成果を上げていると判断できる。特に、地域包括ケアを主題とした「看護職のための生涯学習支援講座」や、川崎市看護協会との連携による「看護研究研修」では、川崎市内の多様な施設の看護従事者に生涯にわたる学びの継続や学び合いの機会を提供しており、参加者の満足度も高い。また、地域防災の取組みでは、公開講座の開催や自治体と連携した合同避難訓練への参画などを通じて、地域に開かれた市立看護短期大学として、災害時の対策と対応に関する知識と技術を地域社会に提供している。さらに、学生の就職状況においては、川崎市内の看護師としての就職率が高い実績を上げており、社会連携・社会貢献活動を通じて地域医療への寄与と、教育研究成果の社会への還元を適切に行っていると高く評価できる。